今週末6月7日〜8日のイベント「Test The Web Forward 東京」が迫って来た。かなり楽しい経験を期待できそう。でも残念なことに、イベントの定員が百数十名に限られるため、発表されて数時間以内で満席となってしまった。
しかしオープンウェブが死ぬほど大好きなのにイベントに来られないあなた!残りの人生を諦めるのはまだ早い。実はイベントに来なくても、Test The Web Forwardという企画にはばっちり参加できる。
まずはちょっと解説。
Test The Web Forwardとは?
我々ウェブ開発者は多くの場合、HTMLやCSSやJSという大事な技術を日常的に使っていても、その技術がどうやって仕様化され、テストされ、実装されることが「どっかの誰かの問題」だと思ってしまう。Test The Web Forwardの目的はその思い込みを破って、より多くのウェブ開発者が標準プロセスに関わってもらい、より良いウェブを作っていくこと。
「いいね。具体的に何する?」と問うあなた。「まずはテストケースを作る」と答える私。普通に思えば、何かの仕様が正しく実装されているかどうかを知るにはテストケースが必要。ウェブの場合には、W3Cは大量のテストケースを預かっている。が、足りない。(Rebecca Hauck氏のプレゼンによると、HTML5のテストカバレッジは現在37%程度。)標準なテストのカバレッジが万全になればなるほど、各ブラウザが正しく仕様を実装することを期待できる。そして我々開発者が求める安定したウェブプラットフォームができる。いい話じゃないですか。
こんな目的を達成するために、Test The Web Forward企画が生まれた。開発者を集めて、テストケース作りの各トピック(仕様の読み方、テストの提出方法など)を勉強して、一日かけてテストケースを作る。それがTest The Web Forward。
イベントに来られない場合の参加方法
今週の東京イベントに来られなくても、こういった企画に興味を持つ方はいらっしゃるのではかと。参加できる方法は主に3つ:
1.勝手に勉強する
まずは今週のイベントのライブ放送を見よう。g+のイベントページで視聴できる。また、テストケース作りのトピック(W3Cへの提出方法など)の資料はTestTWFのサイトにもあるが、日本語の解説ならイベントを見るところから始めるのはお勧め。
2.勝手にテストケースを作る
方法さえわかれば誰でもテストケースを提出できる。ちなみにHTML5・CSSの場合の日本語版の提出ガイドは参考になる。また、全体的な流れについてはこちら(英語、分かりやすい)。
3.勝手にテスト作りイベントを開催する
勝手イベントは大歓迎。過去イベントのビデオや役に立つリソースはこちらにまとめてある(英語)。興味のある方は必ずTest The Web Forwardの担当者達に連絡しよう(企画に参加しているでかい会社から何かのサポートが出るかも知れない)。そして何か困ったこと等があれば僕にでも聞いてください。
以上、Test The Web Forwardについて、長めのあれこれでした。いい企画だと思うので興味があればぜひ参加しよう!